1.9月14日国勢調査スタート。
福岡出入国管理庁そばの、小西行政書士事務所です。本日、9月14日(月曜日)から、2020年の国勢調査(こくせいちょうさ)がスタートします。5年に一度実施される国勢調査ですが、今年は前回とも異なる点もありますので、簡単にご案内いたします。
まず、実施日ですが、
インターネットでの回答が、
9月14日(月) から 10月7日(水) まで
紙(調査票)での回答が、
10月1日(木) から 10月7日(水) まで
となっています。
また、対象となる方は
「令和2年10月1日に、日本国内にふだん住んでいるすべての人(外国人を含む)及び世帯」です。
したがって、日本国籍を有しなくても在留資格を取得して日本に居住している外国人の方も国勢調査の対象ですし、逆に日本国籍を有していても、3ヶ月以上海外に居住している人は国勢調査の対象になりません。なお、調査を受ける住所の基準はおよそ3ヶ月なので、3か月以上入院している場合には、病院で調査を、2ヶ月で退院する場合には、自宅で調査をということになります。
2.オンラインでの回答はスピーディー。
なお、今回は新型コロナウイルス感染予防の観点からも、インターネットでの回答が望ましい情勢です。スマホからでも回答可能ですので、詳しくは国勢調査ホームページのをご覧ください。
参照:国勢調査2020ホームページ
https://www.kokusei2020.go.jp/index.html
3.日本に居住する外国人も国勢調査の対象です。
国勢調査の対象は「令和2年10月1日に、日本国内にふだん住んでいるすべての人(外国人を含む)及び世帯」ですので、日本に居住する外国人の方も対象になります。今回の国勢調査のホームページでも27の言語での案内もありますので、母国語がおありの方は、こちらのページを参考にされてください。
参照:がいこくサポート ページ
https://www.kokusei2020.go.jp/household/language.html
なお、国籍離脱や帰化の手続中の方は10月1日の国籍を基準に考えてください。帰化の手続中なら帰化前の国籍が基準になります。
4.回答はできるかぎり正確に。
今回の国勢調査で質問されるのは以下のとおりです。
世帯員 に関する事項 |
・氏名 ・男女の別 ・出生の年月 ・世帯主の続き柄 ・配偶の関係 ・国籍 ・現在の住居における居住期間 ・5年前の住居の所在地 ・在学、卒業等教育の状況 ・就業状態 ・所属の事業所の名称及び事業の内容 ・仕事の種類 ・従業上の地位 ・従業地又は通学地 ・従業地又は通学地までの利用交通手段 |
世帯 に関する事項 |
・世帯の種類 |
国勢調査では、氏名や性別、生年月日など個人的な情報も質問事項に挙げられています。他人に知られたくない情報もあるでしょうが、統計法という法律では、回答を拒否したり虚偽の回答をした場合には罰則(五十万円以下の罰金の可能性)という規定もありますので、ご注意ください。
4.なりすましに気を付けて!
今日から9月30日までの間に「国勢調査員(こくせいちょうさいん)」という非常勤の職員の方が各世帯を回ることになります。しかし、こういった調査員になりすまして、個人情報を聞き出そうとするなりすまし、いわゆる「たかり調査」をしようとする人もいます。このようなたかり調査の一例としては以下のような場合があるようです。
- 調査員を名乗って、メールや電話で情報を聞き出そうとする
- 再度提出が必要だといって、電話で再度用紙を送るよう求めてくる
- 銀行の口座番号や、クレジットカードの番号を聞いてくる
参照:統計局ホームページ 「かたり調査」にご注意を!
https://www.stat.go.jp/info/kouhou/katari.html
国勢調査では、「年収」、「クレジットカード番号」、「マイナンバー」、「銀行口座」等を質問することはありません。もし質問された場合にはその調査は「かたり調査」の可能性が高いです。ご注意ください。
また、国勢調査の調査員は、青い腕章をして青い手提げ袋を持っています。また、「調査員証」という証明書を常に携帯しています。訪問された調査員に証明をしてもらいたい場合には、この「調査員証」の提示をしてもらってください。
もしも国勢調査で不審な質問などがあった場合にはお近くの市区町村役場、または、「消費者ホットライン (局番なしの188(いやや!))」にお問い合わせください。
参照:消費者庁 「かたり調査」にご注意ください。
https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_policy/caution/caution_017/